毎年お正月になると子供は嬉しく、 大人には切ないお年玉があります。
しかし、このお年玉のルーツは 元もとはお金を子供にあげるものではありませんでした。
年玉とはもともとは年魂、年霊と表現し、年の神の心霊の意味でした。
年頭に当たって、古代日本人はその心霊を授かって 新たな生命力を得ようと様々な儀式を行ったが、 その中のひとつに、玄関に白い丸い小石をおいて 心霊を招き寄せるという儀式があった。
時が移るとともに、その石を心霊の宿った石、 つまり年玉と呼ぶようになったのである。
年玉はやがて石から小餅に変わり、 元旦に一族の長が白い小餅を配る風習へと受け継がれていった。